おかげばなし批判  事実が示す浄霊の優越性
    『救世』51号、昭和25年2月25日

世人の気のつかぬ薬毒 病気治り、美容にも効果   女性(28)

 私は戦争の最中に東京の某私立病院で看護婦として働いておりました者です。昭和十八年の十二月まで何ともなかった手足に激痛を覚え、目が覚めたら手足の関節が丸々と盛上り痛みが猛烈に激しくなるために動かすことが出来ません。やっとの思いで立上り診察室まで行き早速注射をして貰いましたが、何本しても効果はなく、痛みは少しもさりませんので、薬が身体に合わないためではないかとかわったのをしますと、最初の一本は少々痛みが楽になるように思われるので、これなら良いかと二本目をしますと何等変化はなく、しない時と同じ状態です。四年間医師と薬の中で生活をして来た私は、それでも薬でなければ病気は治らないと信じでいました、ために郷里へ帰るよりも病院で手当をしていた方が安心と思い、注射に明け注射に暮れておりました。のに拘わらず痛む患部が次第に殖えてとうとう全身に痛みがまわり動くのに不自由を感ずるようになってしまいました。その頃から先生にはかくれて友達に痛み止めをして貰っていましたが全身の痛みは耐えきれず、発病して満一年を経た二十年一月健康になるべき病院から病を得て郷里に帰って参りました。医師の診断は多発性関節リウマチスでした。絶対安静と刺戟物を食べないことの注意を受け床につく身になりこれで一生動けなくなり、死ぬのかと思ったらただ悲しく涙涙涙で幾日を経たのかさえ判らない位絶望のどん底にもがき苦しんでおりました。その日もいつものように注射をしますと急に悪寒がし、熱が三十九度か四十度位出て全身に「はしか」のような発疹が出て非常に苦しいのです。それでも未だ諦めず何本も注射をしましたが、とうとう苦しみに耐えられずやむなく注射一切をやめました。
 すると家人や近所の人が鍼や灸をすすめてくれますのでそれを念のためにしてみましたが、灸もあつくて生々しい跡を残すだけで何等効果は御座いませんでした。これ以上何もする事はなくただ寝ていると体が動かなくなるという事でした。そして皮膚はたるみおばあさんのように黒く、つやを失って骨や体つきが変ってしまい人目にふれるのがいやで家の中に閉じこもっていました。
 ところへ知人から大変に良い療法で医師が見離した病人も救われるからお願いしてみてはどうかとすすめられ、癒りたい一心で行く気になり案内して頂きました。こうして参りましたのは〇〇先生の許でございました。御浄霊を頂きましたのは発病以来実に五年目の九月でございます。先生のお優しいお導きによって心身ともにいびつになってしまった私も、日増に元気を取戻してまいりました。なまじ医学に携っていた者だけに扱いづらい事が多々あったにも拘わらず先生にはいつも変りなき御指導を頂きました。先生が手を振るだけで私の体が動くようになる。不思議だ、ただ不思議だというより外に言葉が御座いません。これで癒るのだ! 健康になれるのだ! と感じた時の喜びは何と言ったらお判りになって頂けましょう。浄霊をして頂きましてより四カ月目に何か胸にはりつめてしまって苦しく高熱が出て(しかし呼吸をするには別に何とも御座いませんでした)先生のお宅へ通う事が出来ず、妹が御都合を伺いに参りましたら早速おいでを頂き浄霊を続けて頂きましたら、三日目から真白な痰が少し動いてもころころ出ました。すると熱も次第に下り痛い程にはりつめた胸もさっぱりとして体の目方が減ったかと思う程軽くなり全身の痛みは一層楽になりました。その後は床につく事もなく家事の合間には縫物さえ出来るようになりました。
 光明如来様の御守護の偉大さに日々新たな感謝を捧げますとともに手を振る位でと笑った事を心からお詫びを述べさせて頂くもので御座います。昨年十月御守を授けて頂きましてから、田圃道を自転車で御用をさせて頂いておりますが、これが五年間リウマチスで苦しんだ人間かと思う程、世にも不思議な御守護を頂いたので御座います。私は二度と病院へは戻りません。患者さんに御注射する時の事等思い出しただけでも寒々と致します。今後一人でも多くお導き致しまして御恩の万分の一にも報いたいと存じます。

 右の多発性関節リウマチスというのはもちろん原因は、病院勤務中注射の薬毒の浄化作用である、それを知らない医学は注射で治そうとするのだから治るどころか益々悪化するのは当然である、かような逆療法の結果苦しみに堪えず、やむなく注射をやめたというのであるから驚くの外はない。
 右のごとき病苦五年が数ケ月で全治した神療法の効果もすばらしいと言えるが、ここで特に言いたいのは、皮膚はたるみ老婆のごとく黒く、光沢を失い、骨や身体が変ってしまい、人に見られるのも恥しく家に閉籠っていたというのであるから、気の毒なものである、もちろん原因は薬毒であるが、世人はこれに気がつかない、吾々の経験上薬毒多有者は若くして老人のごとくである事実で浄霊により薬毒が減少するに従い、若さを取戻すのであるゆえに、神療法はひとり病気ばかりではない美容の効果も著るしく、一石二鳥療法である。