ノーベル賞的偉効  (昭和二十八年)

  子供の病気にも色々あるが、先づ一番親泣かせは小児麻痺で、此病気は医学では絶対治らないとされてゐる。従って入院するとしても、医師は治す為ではなく研究材料にするのであるから、患者は金を出してモルモットにされる訳で、気の毒なものである。処が驚くべし、左記御蔭話の如く最も悪性な小児麻痺が至極順調に治ってゆき、半ケ年にして元通りになったというのであるから大問題である。
  若し之程の素晴しい効果が医療であったとしたら、それこそ大変な騒ぎで、医師会は全国的に発表、新聞はデカデカにかき、その医師は一躍世界的有名となるであろうし、第二の湯川博士が出来るのは勿論である。処が悲しい哉、宗教なるが故に之程の事実に対しても、学者も識者も一顧も与へず、葬り去られるに違ひないから、全く暗黒無明の世界である。
  といって憤慨するには当らない。何となればメシヤの救いである以上、何れは世界中一遍に分る時が来るのは、断じて間違ひはないからである。
        不具者になる処を お救い頂いた涙の御報告(本文省略)