精神病など何でもない  (昭和二十八年)

  此患者は憂欝症といふ精神病の一種であって、之を治す療法は世界中一つもない。本教のみである。之に就いて知るべき事は、精神病の起る動機は、最初必ず不眠症からであって、不眠が長く続けば先づ精神病の前ぶれと思っていい。故によく眠るやうになれば快復期に向った訳である。そうして此原因は直接は勿論憑霊だが、間接の原因はヤハリ薬毒である。薬毒が延髄部に固まると脳貧血、不眠症になるのであるから、此固りを溶かし排泄させる以外方法はないのである。そうして此病気は日本も米国も近頃大いに増へたとの事であるから、一日も早く之を知らしたいものである。
        母の精神病を御救ひ戴く(本文省略)